本とMMOと活動強度

あまり書くことがまとまってないのですが、
つらつらと書きながら考えていこうと思います。w


以前ちょっと紹介した、


ほぼ日の睡眠論。池谷裕二さん
http://www.1101.com/suimin/ikegaya/index.html
ですが、これが面白かったので池谷さんの『海馬』『単純な脳、複雑な私』という本を買って読んでました。


『海馬』は糸井さんとの対談形式の本で、イメージとしては糸井さんが
「一般的に言われる〜という現象って、脳の〜という性質から来たものなんじゃないですか?」という風に
池谷さんが語る脳の性質を糸井さんが演繹して考える方向で
一般に言われるような話を脳の視点から確認していく感じの本です。
分かりやすいですが、個人的には単純に池谷さんの話がもっと聞きたかったw


『単純な脳、複雑な私』は実はまだ読み途中なのですが、
かなり読みやすい上に中身も(聞いたことがあるものもあるにせよ)新鮮で面白いです。
一応形式としては高校生にした授業の講義録という感じになっています。


ビジネス本を読んだりすると心理学から見た風なノウハウが書いてあったりしますが、
そういった内容のことを脳科学を起点として説明しています。
途中、脳の本なのに身体の重要性に気が付く一冊です。w


こういう話題が好きな方は、本にもなった有名サイトですが


哲学的な何か、あと科学とか。
http://www.h5.dion.ne.jp/~terun/
もお勧めです。


さて、Warですが昨日の夜はAsukaのメンバー3人(Otomi=BG,Frost=38DoK,Ari=BO)で
夜な夜なScenarioに入っていたのですが、いい戦いになりそうだと思うと
GCDbugに嫌がらせされるという逆にストレスが溜まる戦いが多かったです。


Memo LogのFruitsさんも居たので割と気合を入れていたのですが(いつも拝見させて頂いてます)、
常時3人位のGCDbug使うBWが居てずっと(´・ω・`)という感じでした。
1.5sec位のうちにTankでも80%程度削られるので、ちょうど流れの切り替わる位に使われると
前衛のTankがやられて押し込みにくくなるのが難点です。
仕方がないので突っ込んでいる途中でわざわざBWのPB範囲をよけて通るという、
Tankらしからぬみみっちいw動きをしてました。
一方で追いかけてくるBW側もそれはそれでCasterとしてどうなのかという話もありますが。。


あとは全然関係ないのですが、2chの晒しの方でちょくちょくAsukaの名前が出るのが微妙に気になっていますw
なぜだろう。。依然としてGuildRankが一桁なのが浮きまくりで恥ずかしい限りなのですが、、ありがとうございます(?)


そういえばちょっとスレッドの方でも話が出ていましたが、
それに関係してMMOにおける人間関係のことでもちょっと書こうかなと。。


恐らくMMOをいくつかやったことがある人は分かると思うのですが、
MMOのかなり重要な部分を人間関係=コミュニティ・コミュニケーションが担っていると思います。
元々一人でやることを想定されていないことが大きいですが、
実際この差によってかなりGame自体の寿命も変わってくる感覚があります。


自分の場合は、現状少人数の内輪でやるのが一番ストレスなく楽しめる
という結論に至ってますが、ここに来るまでにも紆余曲折がありました。


良くありがちなのが、ゲーム内の「強さ」への取り組みの強度の差による対立(程度の差はあるにせよ)です。
まるで学生の部活動のようですが、恐らく小規模のコミュニティという点で似たようなものなのだと思います。


DAoCをやっていたとき、外部から新しく来た人がguildの雰囲気を徐々に変えて
気が付くと元のメインメンバーが殆ど居なくなっているなんてこともありました。
Guildの中心になる人は比較的Login頻度が高く、そのGameの知識量も多い傾向にあるため
結果としてそのリソースを生かそうとして強さを求めがちで、
ともするとGuild全体の雰囲気を崩してしまうこともありますね。


暗黙の了解というか自然感覚的に、現状ちょうどいい強度で落ち着いているのに、
わざわざ強度を高める方向に進めてしまうこともあると思います。
ここで厄介なのは、皆潜在的に「強くなりたい」という意志を持ってはいるのでそれを否定しにくく、
結果として無理が生じるまで周りもそれに従ってしまう傾向にあるということです。


”不必要善”という概念を適用するなら、目先の善(この場合、自己の欲求を満たすものを善と仮定)としての
「強くなること」の手がかりを得る一方で、より大きな悪である「ゲームの寿命を縮める」を引き出してしまうと言えそうです。
同時に、不必要善にありがちな「それ自体は”善”(自分の欲求を満たすもの)であるため否定しにくい」ということが
事態を面倒臭くします。普通に考えれば、強度を上げるとLogin時間を増やさなければならなくなる、というデメリットが生じるなとか
そもそも今のままで十分だと思ったりするはずなのですが、
ついついその方が(強度を上げた方が)良いような気がしてしまったりということも往々にしてあります。


たまにゲームの目的を「楽しむこと」ではなく「強くなること、一番になること」とすり替えて
押し付けてしまう人もいますが、あくまで「強くなること」は「楽しむこと」の中の価値基準のひとつを
適用しているだけだということを(勿論自分も含め)忘れないようにしたいですね。


もちろん、Guild単位で強さを求めることを第一義として掲げて
人を集めたならば、それは全然問題ないと思います。(価値観が一致しているので)
但しそれを「楽しむこと」の価値基準が違う人に適用して、
例えば「FG戦が一番」とか「SC帰るのは卑怯」とか言うのはちょっと違うかな、というお話でした。


あと個人的な感想では、強さを求めるGuildは極めてしまうor人員に無駄がない+メンバーのPop率の関係で
すぐいなくなってしまうイメージがあります。。w


by Aricororisty