「死んだら、どうなる?」

前に思いついたことを少しメモします。
別に怪しげな新興宗教に入ったとかではないのですがw


人は死んだ後、主観的にはどのような感じになるのかなと単純に思ったのです。
いかにも思春期に考えそうなことですが、
今回は、宗教的な概念ではなくもっと感覚的に捉えたらどうかと考えました。


これまでは、「死んだらどうなる」という問いには
「生まれる前の状態に戻る」という答えが一番適切かなと思っていました。
もちろん生まれる前の記憶はありませんが、唯一既に経験したことのある状態で、
かつ客観的な状態としても同じ状況にあると考えたためです。


そんなことを考えていて、ふと思ったのが
「主観的には、すぐ生まれ変わった気分になるのではないか」ということです。
どのような状況において、クオリアのような感覚が想起されるのかは分かりませんが
もしある一定の条件で似たような「意識」が生まれるのであれば
それが客観的世界における1分後であろうとも、1兆年後であろうとも
死んだ後はあらゆる時間の流れが主観的には0に限りなく近くなるだろうと予想した場合、
次の「生」というのは実は一瞬で来てしまう(ように感じられる)のではとないか考えました。


どうにも分かりにくい感じですが、
要は他人が百年生きている間にも、死んだ自分はその時間を感じることが出来ないので
次に時間を感じられる主体として生まれるまでの時間は
主観的には一瞬で過ぎてしまうように感じられるのではないか、ということです。




まあ、そういったところで、似たような存在だからといって必ずしも「自分の意識」が
引き継がれると保障される訳ではないので、”生まれ変わり”が肯定される訳ではないのですが。。
ただ、知覚する主体によって時間そのものが変わるのは間違いないようなので、
「死んだら次までずっと待たなくてはならない」といったことはないと思います。
主観的には(その時間を感じられないので)一瞬だと思います。


個人的には、死んだら時間は”拡散”するのではないかと思っています。
非常に抽象的で言い表しにくいのですが、例えば人間の形に物質がまとまると
「人間の時間」の感覚が生まれ、ねずみの形になると「ねずみの時間」が生まれるとするなら、
死んで様々な物質に分裂した状態というのはまさに時間が”拡散”した状態なのではないかということです。
そしてもっというと、「意識」というのは各々の物体が持つ時間がある一体をもって
”新しい時間”を生み出した状態の一つなのではないかと。。
それは、民主主義国家が、気が付くと民意の集合というよりも
別の”新たに人格を持った存在”になってしまうことと似ているかも知れません。


そう考えると、今度は”拡散”した状態の時間というのは
主観的にはどういう状況なのかという話になりますが、それはさっぱり分かりませんw
その過程を越えて次の「意識を持った主体」になるまでが生まれ変わりに要する期間である、
と強引に捉えることもできそうですが、それは仮定を含みすぎている気もします。


なんだかゲシュタルト心理学みたいな話になってしまいました。




by Aricororisty